
先輩に「空き時間にいろいろ見てみてね!」って言われたけど、
何をみたらいいの〜!?

空き時間は新人さんにとって成長のチャンス♪
質問を作るコツも教えるわね!
ぼーっとしないで、空き時間を有効に使いましょう。
新人さんであっても、先輩スタッフが1日中ずっとそばにいてくれることはやっぱり不可能。
そういう時、よく言われるのが「いろいろ見てみてね!」「適当に見て回ってね!」という言葉。
・・・「いろいろ」「適当に」って困りませんか?笑
はい。
私、バラ子は新卒衛生士時代、何をどのように見ればいいのか全然わかりませんでした!
引き出し開けて、何が入っているのか確認するだけ。。
今思えば、質問をたくさん作れる貴重な時間だったのに、すごくもったいなく過ごしていましたね。
そうなんです。後輩を持つようになって気付いたんですが、
「いろいろ見てみてね!」「適当に見て回ってね!」=わからないことを質問してね
ってことだったんですよね!!!
(え。すぐわかりました?)
やっぱり、質問してもらった方が助かります。笑
ということで、この記事では、もし「いろいろ見てみてね」と言われたときに、質問を作るためには何をどう意識して見たらいいのか解説します。
新人歯科助手さんは空き時間に何を見ればいい?

上で書きましたが、「適当に見てね」というのは「質問を作ってね!」という意味も込められています。
質問を持って先輩に聞きに行くと、
- 知識が増える
- 理解が深まる
- 「やる気がある子」と思ってもらえる
- 自分でも整理ができる
と、いいことづくめ。
でもどういうところを見て質問を作ればいいのか困ってしまう人もいるでしょう。
新人歯科助手さんが空き時間に見るべきものや質問作りのコツを伝えますね。
予約表を見て質問を作る
予約表の形は大きく3パターン。
「デジタルのみ」「紙(手書き)」「デジタルと紙(手書き)の併用」です。
クリニックによって形や略語は多少異なりますが、予約表から読み取れる内容はほぼ同じです。
予約表は「何時に誰が来る」という単純な情報だけでなく、先々動くための情報がいっぱい!
以下のことを意識して見てみましょう。
- 1日の来院予定患者数
- 何時に誰が来て、治療内容は何か
- 新患・急患・キャンセル
- 治療枠を基本的に何分単位で設定しているか(治療内容ごとに異なる)
- 治療の名前(略語)
- 同じ治療内容(準備物が同じ)
- 肝炎などの疾患を持つ方(感染対策の準備も必要) など
「この略語は何?」
「この治療名は具体的にどういう治療?」
「なぜ同じ治療内容でも〇〇さんは〇分で、△△さんは△分なの?」
→ こんな質問をメモしておくと◎
治療準備物を確認して質問を考える

予約表を見て治療の準備をしたり、指示されたものを持ってきたりするのは歯科助手の仕事。
歯科で使うものはたくさんありますが、治療ごとに使うものはだいたい決まっています。
以下のことを意識して見てみましょう。
- 治療ごとの準備物
- 同じ治療内容でも準備物の違いがないか
- 準備物がどこにあるのか
- 在庫はどこにあるのか
- ユニットの操作方法(椅子を倒す・あげる) など
「これは何に使うもの?」
「なぜこれが必要なの?」
「これはどこにしまってある?」
「椅子を倒すのはこのボタン?」
→このようなことを確認してみよう
先輩の診療アシストを見て学ぶ

先輩が行っていることは、いずれ自分もできるようにならなくてはいけないものです。
一つひとつ確認して、一つずつできるようになっていきましょう。
- 患者さんを診療室に案内する方法(立ち位置、呼び方、声の大きさなど)
- エプロンをかけるタイミング・声の掛け方
- コップに水を入れるタイミング
- 基本セットを開けるタイミング
- 問診のやり方
- ドクターが患者さんに説明している内容の理解
- 先輩が動くタイミング(ドクターの説明にヒントあり)
- アシストの方法、声の掛け方
- ライトの設定の仕方
- 印象・セメントの練り方
- 石膏の流し方
- レントゲン撮影の設定方法
- 治療が終わった際の声の掛け方 など
「どうしてこのタイミングで声をかけたの?」
「ライトの合わせ方はどう決めてるの?」
「どうしてあの器具を使うとわかったの?」
「どんなことを意識しているのかな?」
→これらは実際にやってみることも大切。
先輩に「やってみてもいいですか?」と声をかけ、積極的に動いてみましょう。
片付けをみる

歯科は口を触る病院なので、衛生面は特に注意したいものです。
感染リスクを減らすためにも、また、診療がスムーズに進むためにも、以下のことを確認しておきましょう。
- 消毒・滅菌のやり方
- 消毒・滅菌で使用する薬液の場所
- ゴミを捨てる場所
- 薬品の補充など
「どこにある?どうやってやる?」
「どのタイミングでやるの?」
「在庫がなくなったらどうする?」
「注意することは?」
→補充する薬品は絶対に間違わないように、気合いを入れて覚えましょう。

衛生管理はとっても大事だから、わからないままにしちゃダメよ?
そのほか
- 歯ぐき検査の記入法
- PC入力方法
- 技工士さんへの対応・指示書の書き方
- 電話対応・受付業務
- 全体的に何がどこにあるのか など
「どういう検査?」
「やり方・書き方は?」
→質問のあとは実際に書かせてもらおう!
質問を集めるコツと考え方

「何も思いつかない…」というときは、以下の考え方が役立つかもしれません。
- 分野ごとに分けて考える(準備・アシスト・滅菌など)
- 「何を知りたい?」「何ができるようになりたい?」と考える
- 失敗したこと、間違ったことを解決する
- 自分ならどう動く?と考え、答え合わせをする

質問したら、先輩の答えもメモしておきましょうね!

自信を持って動けるようになれそう!
まとめ 空き時間を質問タイムにして成長しよう!

この記事では、新人歯科助手さんが見るべきポイントについて紹介しました。
適当にいろいろ見ているよりも、意識しながら見ることで質問したいことが見つかるでしょう。
新人さんはわからないことが多すぎて、「何がわからないのかわからない」状態に陥りやすいです。
この記事のように、「準備でわからないこと」「アシストでわからないこと」と区切ってみると、「何がどうわからないのか」自分でも整理しやすくなるのではないでしょうか。
空き時間に質問を集めて、先輩スタッフに聞いてみましょう。
たぶん、先輩スタッフも質問されるのを待っていますよ!
(私はそうでした!)
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